願入寺の役割

28日は親鸞聖人のご命日です。願入寺では毎月28日を覚えやすいく親しみを込めて西八王子に因み、ニッパチの日としてご命日のつどいの法話会を開きます。「生きるとは何か」を自分自身を通して教えにたずねるつどいです。予約などありませんので、気軽にどなた様もお参りください。
日時:毎月28日午後1から(28日が土日の場合は前日の友引の日になります)
場所:願入寺開教所(八王子中野上町4丁目32-1)
内容:13時からお勤めを一緒にし、その後住職の法話があります。法話後は茶話会をし普段の生活の悩みや、仏教の質問をみんなで話しあいましょう。16時には終わります。
※法話は正信偈を中心とした勉強会になります。テキスト資料はお寺で用意します。念珠とあれば赤本を持参ください。
願入寺所蔵涅槃図

浄土真宗は一宗派の名前ではありません。人類に捧げる教えの名前です。その教えの始まりは2500年以上前から脈々と伝わってきた仏教であり、仏教は苦悩から始まります。ですから、苦悩しない人には仏教は関係ない教えとなります。その苦悩とは仏教では病気に例えられています。 ブッダは、重い病に全ての人は悩み苦しんでいるとおっしゃっています。その病を阿弥陀さまの妙薬で救って下さるのです。
病といっても、肉体の病ではありません。 心の病です。 日本人なら、戦争の頃は、芋のつるを食べて飢えを凌いでいたのが、 経済大国になって、食べものに困ることもなくなりました。 科学が進歩して技術大国になり、 昔はできなかったことが色々できるようになりました。 携帯電話で遠くの人と話ができるようになったり、 昔は手紙が2〜3日かかったのが、 電子メールは瞬時に届きます。 インターネットで、道路地図も、 電車の時刻表もすぐに分かるようになりました。
そのように、経済が豊かになって、科学が進歩しましたが、 幸せになれたでしょうか? 自殺者は増えて、毎年約2万人から約3万5千人が自ら命を絶っています。 みんな、こんなに苦しいのは、 お金がないからだとか、 結婚していないからだとか、 地位がないからだと思って、 お金や結婚、地位、その他色々なものを求めています。 ところが、お金のない人も苦しんでいますが、 お金のある人も苦しんでいます。 結婚していない人も苦しんでいますが、 結婚している人も苦しんでいます。 地位の低い人も苦しんでいますが、 地位の高い人も苦しんでいます。 その他のものも同じことです。 それはなぜでしょうか? 心が病にかかっているからです。 熱があるとき、何を食べてもおいしくありません。 それは、食べ物のせいではありません。熱のせいです。 熱がなくなれば、梅干し一つでご飯が美味しく食べられます。 科学や経済が悪いのではなく、 問題は心の病にあるのです。 全人類は自覚がないのですが、 苦悩の根元を知らない限り、どんなに科学が進歩しても、 幸せになれません。
『願入寺』は、そんな心の病で苦しんでいる人々の少しでも助けと支えになって参りたいと日々精進しております。 南阿弥陀仏

首都圏大谷派願入寺開教所のお荘厳

願入寺の沿革

この建物は「城雲山願入寺」と言い、浄土真宗大谷派のお寺でありました。

 1924年(大正13年)に今の麦稈施設(町1番の巨大施設)にほど近い場所で「神威説教場」として設けられました。もうちょっとで100年になる歴史があります。

 その後、維持困難となり1934年(昭和9年)に現在地の札弦町14番地へ移転。「札弦説教場」として建設されます。

 「神威説教場」時代から寺子屋としての役割も担い、子供たちの教育の場としても機能していたそうな。

 1955年(昭和30年)には「城雲山願入寺」として寺号公称の認可を受け、宗教法人として登録されます。清里町史の記録によると門徒さんは160戸いらっしゃいました。

 そして1980年(昭和55年)に建て替えが行われ、現在に至ります。

 当時月給13万円の時代に数千万円が必要で、門徒さんたちで怒号が飛び交うなど賛否両論となったそうです。

 ただ、この地区に新たな顔ができるということで門徒さん以外の町民方々にも寄付をいただき、金融機関からも資金調達して無事建設、2年あまりで融資は償還したとのことです。 

 支えてくれたみなさん、すごい。

 2021年(令和3年)にはすでに廃寺となっていたこの建物を取り壊す予定でしたが、ひがし北海道の観光やアクティビティの拠点となりうる当地で事業を計画していた、わたくし嶋田武志が再利用を企画し、門徒さんや管理法人であった斜里町の西念寺さんの快諾を経て修繕に着手。その間工事をお願いした業者さんのご協力やクラウドファンディング実施により99名ものパトロンから支援を得るなどして今般の開業にこぎつけています。

 お手製の修繕ですが、昭和の雰囲気を残したこの物件を楽しんでいただけると幸いです。

 当地区は何もないと言われており、確かにコンビニエンスストアは少し離れていますが、「道の駅パパスランドさっつる」は温泉とレストランを備えるほかテイクアウトの焼肉セットを用意してもらえたり、美容室にはなんと高濃度酸素カプセルがあり、実は小さなスナックがあったり、7月から9月には同じ通りに養蜂家が来て地元産のはちみつが買えたりするので、地区全体でなかなかな機能を有しております。当店舗だけでなくこの地区自体をひとつのホテルとして見ていただければ一層楽しむことができます。もちろん雄大な景色も。

 地元斜里岳や神の子池・さくらの滝をはじめ、知床国立公園・阿寒摩周国立公園・網走国定公園などの景勝地やJR釧網線・女満別空港・中標津空港の中間に位置し、登山・サイクリング・ランニングのほか多彩なアクティビティを楽しむことができるこの地の拠点としてご活用ください。(マンディルHpより)

という歴史を持つ願入寺。

数奇な運命を辿り八王子へ移転になり、新天地で、先達の紡いで下さった想い、期待を裏切らないように、聞法の道場として歩んでまいります。

本家石川県輪島市 願入寺
清里願入寺本堂
東京都品川区 願入寺戸越開教所(令和5年閉所)
戸越開教所内陣

令和6年 願入寺は八王子へ移設へ

願入寺八王子開教所 
八王子願入寺本堂

【願入寺の歴史】

大正  
13 北海道神威(現斜里郡)の田中清次郎さんが、神威九線二一号に神威説教所を設け、梅野寂浄師を迎える 願入寺のはじまり
昭和
9 神威説教所は維持困難のため(火災にあう)、これを廃止し、札弦説教所を現在に         建設して認可を受ける。
30 6月28日 寺号公称認可
石川県輪島市の本家 願入寺より藤岡秀賢 住職就任
31 6月18日 宗教法人成立の年月日
53 10月28日 藤岡智 住職就任
平成
11 国分誠得度受式(釋誠願)  旧5カ寺真宗寺(堺市)にて剃髪
12 3月 国分誠教師資格取得
12 4月 帯広別院に勤務
15 北海道教化本部差別問題研究部会実行委員
18 第12期北海道教学研究所研究員任命
20 北海道教化本部差別問題研究部会任期修了
21 北海道教学研究所研究員修了
24 帯広別院退職
26 神威説教所90周年 札弦説教所80周年
27 寺号公称60周年
30 藤岡智住職逝去
 11月願入寺衆徒国分誠東京へ同時に東京に開教所開設
令和
2 願入寺廃寺
僧籍を愛知県岡崎市上宮寺に移す
 3月1日首都圏開教所願入寺(戸越開教所)開設許可
 7月1日旧願入寺地元の人が達で民泊へと生まれ変わる
 5年 願入寺開基100年を迎える
 5月 山田隆人得度受式(釋隆光)
 6年
 1月 願入寺100年記念事業 開教所移設へ
 3月 本堂リフォーム工事
 5月 坊守委子(ともこ)釋委愛 得度予定
❓月 八王子初坊主バー⁈&駄菓子屋オープン予定