雑草は、抜かれたり、踏まれたりという過酷な環境に身を置き、逆境を乗り越える力を身につけ、生き残ってきた植物です。
風雪・乾燥・日照不足などのストレスに耐え、タネの状態で、土の中で、何年も、時には何百年も、踏まれても踏まれても、じっとチャンスを待っている雑草もあるそうです。
そして、いざ発芽するとその成長や繁殖のスピードは凄まじい。
抜かれてもタネを撒き、ゴミとして処分された先でまた発芽のチャンスを待つ。
弱い雑草でも、逆境の中でじっくりと耐えて、生き残っている。
それは命を繋ぐという使命を全うしようとする強さのあらわれではないだろうか。
我が身に置き換えて、そんな雑草のたくましい生き方に学びたいものです。
こんな雑草魂を学ぶための修行として、『草取(くさと)りは、苦悟(くさとり)』だと教えていただきました。
語呂合わせもよく、うまい言い回しだったので、草抜きで腰が痛くなると、いつもこの言葉を思い出します。
熱中症に気をつけて頑張りましょう。
住職の仕事は草むしりなのです。

