(本尊)
第九条 本派は、阿弥陀如来一佛を本尊とする。
私たち真宗門徒のご本尊は南無阿弥陀仏です。本尊が南無阿弥陀仏だと、名詞と動詞が入り混ざった言葉で、手を合わせる対象物としては何か違和感を感じます。
先日、ある先生のご法話を拝聴していましたら、皆さんお気付きですかと。私は始まってからずっと、本尊は阿弥陀仏ではなく、南無阿弥陀仏ですと言っていたのですよと。
なぜかわかりますか?と
真宗大谷派の宗憲を見てみますと、第9条に本尊についてはっきりと「阿弥陀如来一仏を本尊とする」と謳っています。日本の憲法9条は戦争の放棄です。大谷派の9条は本尊についてです。大事なところは一緒ですね。
なぜ阿弥陀仏が本尊ではないのかというと、阿弥陀さんは阿弥陀さんでも、木像の阿弥陀さんのことではありません。蓮如上人が言われましたが、木像より絵像、絵像より名号がなにより大事ですと。他宗では逆で、名号より絵像、絵像より木像を大切にされています。でも、木像や絵像はあくまでも、方便法身の尊形です。みなさんの家にある阿弥陀さんのお掛図の裏に必ず方便法身の尊形と書いてあります。もし書いていなければ偽物ということになります。一度確認してみてもらいたいと思います。方便法身の尊形とは阿弥陀さんのおはたらきは、いろもなしかたちもましまさないおはたらきつまり、南無阿弥陀仏ということではあるけれども、あえて形に現したということです。そして、その方便法身の尊形であるお木像は木でできていますから火がつけば燃えてなくなります。燃えてなくなるようなものは本尊ではありません。しかし、私達は何か対象となるものがないと拝めないということがありますから、仮のお姿とって木像という形にしなければならなかったのです。ですから、どこかにお木像のような金ぴかに光り輝いている阿弥陀さんがいらっしゃるということではありませんし、仮の姿ですので方便法身ですからご本尊ではないということです。そのお姿は、つねに一歩前に歩みを進めて私たちにお念仏申せ、我が名を称えよとはたらき続けておられる姿です。その呼びかけに応えた言葉が南無阿弥陀仏なのです。阿弥陀さんも呼んで欲しいんですね。みなさんも呼ばれたら嬉しいですよね。僕も名前を呼んでもらえたら嬉しいです。
では、なぜ宗憲には南無阿弥陀仏ではなくて「阿弥陀如来一仏を本尊とする」と書いてあるのか。僕はそのことに何の疑問ももちませんでしたし、今まで考えたこともありませんでした。そして、ある時その事に疑問を持たれた人がいました。それは、推進員の人達です。前期講習、本山で後期講習を受け、熱心に聴聞しておられる推進員の方がある研修会で質問されたことがありました。本尊は南無阿弥陀仏と今まで聞いてきましたが、宗憲には「阿弥陀仏一仏を本尊とする」とありますどうしてですかと。そういう疑問は普段お寺さんは考えていないんですね。質問された先生も困ったと言っていました。その場では答えられなくて、その質問から約10年くらい考えたと言われました。そして10年たってやっと気が付いたとおっしゃっていました。それは、「阿弥陀如来一仏を本尊とする」ということがそのまま南無阿弥陀仏ということだというのです。なるほど言われてみれば確かにその通りなのかなと思います。
では、お西さんの方はどうかといいますと、もちろんお西さんの本尊も「阿弥陀如来一仏である」ということは一緒です。お西さんの宗憲も同じように書いてあります。これが違っていたら大変です。ところが、平成19年に西本願寺の最高機関である、宗議会で本尊についての項目が変わってしまいました。「阿弥陀如来一仏である」に変わりはありませんが、阿弥陀如来のあとに()で南無阿弥陀仏が新たに加わったのです。これは大変なことです。本尊という仏教で最も大切な、根本に尊ぶべきものが変更されたのです。本来変わらないはずの本尊の表現に手が加えられたということに、私は大きな驚きを感じました。本尊は本来コロコロ変わってはいけないはずなんですがお西さんでは変わってしまいました。大谷派は変わっていません。むしろ変えてはいけません。南無阿弥陀仏を付け足してしまうと話が変わってきてしまうからです。なぜそのような改正が行われたのか、私にはまだ十分理解できていません。それなりのちゃんとした理由があれば納得しますが、一度、お西の先生にお聞きしてみたいと思います。
御文に、
「末代無智の在家止住の男女たらんともがらは、こころをひとつにして阿弥陀仏とふかくたのみまゐらせて」
とあります。
阿弥陀仏とふかくたのむ。南無阿弥陀仏とふかくたのむではありません。
阿弥陀仏とふかくたのむと言うことが、南無阿弥陀仏なのです。だから、ご本尊は南無阿弥陀仏なのではないかな~と今はそう受け取っております🙏
と、休みの日にニッパチの法話を考えてました〜。
やはり1カ月は早過ぎる😹































