梵鐘の小型のもので小鐘[こがね]とも半鐘[はんしょう]ともいう。大衆し知らせ喚ぶところから喚鐘の名がある。本派では、法要の直前に僧侶への出仕[しゅっし]の合図に用いるため行事鐘[ぎょうじしょう]ともいい、丁字[ていじ]型の撞木で打つ。 『本願寺通紀』によれば、第十四代寂如[じゃくにょ]上人の元禄[げんろく]元年(1688)11月、「両御堂[みどう]間の長廊下に始めて小鐘(喚鐘)を掛[か]け、まず洪鐘(梵鐘)を撞いて衆を集め、次に小鐘を撃ちて道場を開いた」という記録がある。
『浄土真宗本願寺派 法式規範』本願寺派出版社 より
普段は御門徒さんに叩いてもらう事はありませんが、機会があれば叩いてもらいたいと思い、低い高さにしております。