如来より賜りたる信心。

宝とは、仏、法、僧の三宝。

寺宝とは物ではない。

条件付きで手に入れた物は寺宝とはいえない。

無条件にみな平等で一切の差別なく、賜

らなければ寺宝とはいえない。

寺宝とは、信心であり、三宝なのである。

南無阿弥陀仏

法宝物

「仏法のお宝」、それが法宝物です。それはいわゆる世間の文化財とか美術品といった価値観とは全くちがう「お宝」です。「ご信心にかかわる物」とも呼ばれるこれらは、まさに信仰を伝えるための宝物です。

お参りに伺うと、よく古いお仏壇や御文を見ることがあります。金箔がはげていたり、すりきれてボロボロに傷んでいたりしますが、よく見ると花瓶の場所が削れていたり、御文を持つ所が手の跡で真っ黒になっています。法宝物とはそのようなものです。

単に古かったり、珍しかったりするだけでは法宝物にはなりません。そこに先人のお念仏の足跡がかいま見える物、信仰の伝承を感じられる物、それが法宝物です。(上宮寺HPより)