ご本尊のある生活

あかおの道宗、もうされそうろう。「一日のたしなみには、あさつとめにかかさじと、たしなめ。一月のたしなみには、ちかきところ、御開山様の御座候うところへまいるべしと、たしなむべし。一年のたしなみには、御本寺へまいるべしと、たしなむべし」と云々

蓮如上人御一代記聞書の言葉です。

門徒の心得として、「毎日お内仏に手を合わせ 月に一度はお手次の寺に参り 年に一度はご本山に参ろう」

という、私たちの生活のたしなみです。

私たちの生活に手を合わせることはありますか?

ご飯食べる時くらいですか?

ご本尊に合わせる事はありますか?

合掌は、インドでは「ナマステ」「ワナッカム」と相手を敬う挨拶があります。

合掌という姿は、私は無防備です。無抵抗です。という平和の象徴の姿です。

合掌したまま喧嘩する人いるでしょうか。

少なくとも、仏様に手を合わせている時に喧嘩は出来ません。

武器を持つ事も出来ないし、相手を傷つける事も出来ないし、自分を傷つける事も出来ません。

「いつでも、どこでも、誰をも、もらさず救うはたらきをかたちどったお姿」

と同朋新聞に書いてあります。

それは、合掌しお念仏を申すことによって、人と比べて、勝ったか負けたか、損したか得したか、いいか悪いか、争いしかしていない私たちが、いつでも、どこでも、誰にでも、平和で豊かで争いのない世界を生きて欲しい、時間をすごして欲しいと願われている事に気づき、目覚めていく生活が、ご本尊のある生活なのです。

南無阿弥陀仏