帯広というところは、「十勝晴れ」といって冬は市街地でもマイナス20度になる地域です。毎朝7時のお朝事は一番寒い時間帯です。本堂を温めるストーブも役に立ちません。あまりの寒さのおかげで、「正信偈」の舌々がうまくなりました。そんな真冬のお内仏がある御門徒さんのお座敷は、だいたい家の奥にあります。今は、簡略化になってお内仏はテレビの横にあったりしますが、まだ古いお家の仏間は家の奥のほうです。すごく寒い場所です。しかし、御門徒さんは、座布団を温めて用意して待っていてくださるのです。頭が下がるとはこういう事ではないかと思います。私の思いを破るおはたらきに出遇った時、自然と頭が下がるのだと思います。そして、あなたはお内仏を大切にしてますか?と問われております。
お内仏にお勤めするという事は、頭を下げる、あやまる練習をしているのだと教えられました。そして、お朝事を通して、「正信偈」を頂きなおす、頭を下げる練習は毎日が本番だったのです。
南無阿弥陀仏
