夕張高校卒業式 PTA会長の祝辞

弱くてもいいから生きる選択肢をしてもらいたい。強くならなくたっていいんですよ。強くなると人って変わるの。例えば筋トレしてムキムキになったら子供のパンチが効かなくなるように、心を強くしようとして心を強くしようとすると痛みに鈍感になるんです。痛みに鈍感になると他人の痛みもわからなくなって、俺強いんじゃないかっていう錯覚を起こすの。自分が強いと思った人間は、他人を傷つけようとするんだよ。つまりは弱さを失うと人は優しさも同時に失うってことだから強くならなくていいから、まずは生きる。弱くても生きるっていう選択をしてもらいたい。そして 〜中略〜 自立をしてほしいんです。自立。自分で立つって言うから規律じゃないですよ。自分で責任持ってやれ、自分でちゃんと生きていけ、自分で何でもできるようになれ、ということじゃないんですそ。それは孤立なんです。人は一人では生きていけないの。じゃあ自立って何だろうか。自立っていうのはこの先困った時に辛い時に苦しい時に、助けてくださいって言えるそれが自立なんです。大人になるって事なんです。 ~中略〜 それは、逃げるとか挫折をするって意味じゃなくて、みんながちゃんと生きて自立して大人になるための必要な助けてだと僕は思います。散々世間の嫌なところを言いましたけどそれでも、世間社会は面白いですよ。僕は世間社会が大好きです。そして、大人で良かったなって思ってます。だから、そういう大人になりましょうよ。高校時代が一番良かった高校生活に戻りたいなんて言ってる大人カッコ悪くないですか。確かに楽しかったかもしれないけど、大人になったら大人っていいなって言えるかっこいい大人になってください。こうやって真剣に聞いてくれる皆さんでしたらきっとになってくれると思います。本日はご卒業、そして大人の仲間入り本当におめでとうございました。以上です。