草木の譬え

先日、お勤め終了後エレベーターの中で会場のスタッフの方から「今日は素敵なお話しありがとうございました」とお礼を言われた。
スタッフの方にお話しさせていただいたわけではのでびっくりしました。
会場を設営し、仏法を聞く場を提供してくださる裏方の方々がいるおかげでお勤めが出来きているのだなと改めて感じました。

「菩薩が自分の智慧の火ですべての衆生の煩悩の草木を焼こうとし、もし一人でも成仏しないようなことがあれば、自分は仏になるまいと願う。ところが、すべての衆生が成仏したわけではないのに、菩薩自身がさきに成仏してしまう。それはたとえば、木の火ばしですべての草木を摘み集めて焼き尽くそうとしたところ、草木がまだ焼けきらないうちに、木の火ばし自体がさきに焼けてしまうようなものである。」

木の火ばしのたとえですが、草木がまだ焼けきらないうちに、木の火ばし自体がさきに焼けてしまうということは、

「お寺に参っている人より先に、仏法を聞いていただくためにお茶を用意したり色々準備して仏法を聞く場を提供する裏方で頑張って働いてくださっている方々が先に成仏するようなものです」

と以前聞いたお話しを思い出しました。

南無阿弥陀仏

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