【願入寺開基100年にあたり】

拝啓 慈光照護のもと 為法ご精進のことと拝察致します。
 平素は、宗門護持、願入寺の護持養育のために格別のご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、願入寺は2023年で開基100年になります。真宗大谷派(東本願寺)「宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要」が勤まる記念の年と重なりご縁を感じます。
 大正13年に北海道で始まった願入寺の歴史は、平成30年に東京へ移り5年になります。東本願寺真宗会館の首都圏開教者会に入会させていただき、戸越開教所として新たな歩みが始まり、陰に陽に皆様のおかげで遅々とした歩みですが、願入寺の灯を紡いで参りました。開教所とは、宗教法人取得を目指し一ヶ寺建立を願いとした真宗大谷派(東本願寺)の外郭団体です。
 戸越の開教所は交通の便を含め大変申し分ないくらい良い土地柄なのですが、お寺・本堂とは呼べないくらい小さな賃貸戸建ての開教所です。
この五年間一体何をしてきたのか。何を開教してきたのか。
本堂が狭い、お寺が小さい事を言い訳にして、やらなければならない事を疎かにして来たように思います。
一人から始まる報恩講を目指して、まず自分自身を開教しなければらなりません。
新たな開教所の土地、建物取得の為に一ヶ寺建立の願いに帰り、聞法の道場建立のために初心に帰り、比べず、あせらず、あきらめずに出来ることをしていこうと思います。もとより、浅学菲才の身ではありますが、これからもご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。        合掌

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