丁度良い

仏様の言葉「丁度よい」

お前はお前で丁度よい
顔も身体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸もよろこびも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄に行こうと極楽に行こうと
行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
仏様と二人連の人生
丁度よくないはずがない
丁度よいのだと聞こえた時
憶念の信が生まれます
南無阿弥陀仏


(出典 石川県野々市町の真宗大谷派
常讃寺坊守(住職の妻)藤場美津路さんが
月に一度発行する寺報「法友」の82年2月号
に掲載されたもの)

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