落語のルーツはお坊さんの説法だということをご存知でしょうか。安土桃山時代から江戸初期、京都に安楽庵策伝という僧侶がいました。この人物こそ、「落語の祖」といわれています。古来より、説法の極意は「始めしんみり、中おかしく、終わり尊く」という表現がされてきました。そのため説法者は聞き手を飽きさせないように、小話や醬喩を説法中に用いていたのです。結果、「中おかしく」の部分が特化し、落語に発展していきました。策伝は長年にわたって温めてきた小話集、『睡醒笑』を書いています。
この本にはいわゆる「オチ」のついた小話が多く収められており、日本の「落とし話」の形態はこの本によって確立されたと言われています。現代も落語の定番として演じられる
「子ほめ」や「平林」の原型は、『睡醒笑』にあります。また、落語には仏教を題材とした演目がたくさんあり、落語と仏教は切っても切れない関係なのです。
































