「仏法のお宝」、それが法宝物です。それはいわゆる世間の文化財とか美術品といった価値観とは全くちがう「お宝」です。「ご信心にかかわる物」とも呼ばれるこれらは、まさに信仰を伝えるための宝物です。
お参りに伺うと、よく古いお仏壇や御文を見ることがあります。金箔がはげていたり、すりきれてボロボロに傷んでいたりしますが、よく見ると花瓶の場所が削れていたり、御文を持つ所が手の跡で真っ黒になっています。法宝物とはそのようなものです。
単に古かったり、珍しかったりするだけでは法宝物にはなりません。そこに先人のお念仏の足跡がかいま見える物、信仰の伝承を感じられる物、それが法宝物です。(上宮寺HPより)