リーダーとは

法蔵菩薩が願われた浄土は、国を超え民族を超えて共に手と手を取り合って温もり合える世界です。その温もり合える世界を日々忘れて生きていませんか?と私たちは浄土から呼びかけられているのです。
先日、読んだ記事に「出世する人の特徴は、まず仕事ができないということだ」とありました。『仕事ができる有能な人材はたくさんいるが、こういう人は以外にも出世しない。むしろ「大丈夫かな」と心配になった人たちのほうが次々と要職に就いていたりする。なぜかというと、「仕事ができない」というより、「できない」ことをさらけ出しているから。自分はできないので、人にやってもらうしかなく、それを自覚するゆえか愛想がよく、まわりも思わず手を貸したくなる。実際、こういう人がリーダーになると組織は活性化して、チーム全体で助け合いながら能力以上の成果を上げたりする。逆に、リーダーが「できる人」だと部下は従うしかなく、ミスを犯さないように萎縮するので、アイデアもリーダーの考えのミニチュアになりがち。リーダーには統率力や決断力が必要などとよくいわれるが、本当に大切なのは本人の能力より、人の能力を引き出す「引力」なのではないだろうか。本来「仕事」とは他人に仕える事。「できる人」ばかりがいると、この世に仕事は発生しないわけで、そう考えると「できない」ということのほうが経済にとっても重要な要素なのだ。「できる」というのはその先の世界が見えていないから、そう思えてしまうわけで、それは才能がないという証明なのだ』という記事があり考えさせられました。以前ある先生に「立派な坊さんにならなくてよい。あなたにわざわざなってもらわなくても、世の中に立派な人はたくさんいます。それより、自分の身の事実を素直に白状できる坊さんになってください」と言われたことを今でも忘れることができません。