住職は住む仕事と書きます。つまりお寺に住み続けることが仕事ということです。住み続けると言っても、お寺は住職の所有物ではありません。御門徒さんの共有財産をお預かりしている留守番役です。留守番と言ってもただ何もせずいるだけではなく、親鸞聖人が処方して下さった弥陀の妙薬をいただく入院患者です。御門徒さんは通院患者です。住職は入院患者ですから御門徒さんよりも重症なのです。
そして聞法の道場として、内陣の荘厳をし境内を掃除する草むしりが仕事です。月忌参りや葬儀、法事が仕事ではありません。
しかし、草むしりだけでは食べていけないので、托鉢して回り施しを受ける事が必要なので、お勤めの研鑽が必要です。
その托鉢は仏縁を結んでいただく大切な仏事なので疎かには出来ません。一発勝負の真剣なお勤めです。
私も行きたいお寺と行きたくないお寺があるように、御門徒さんもあると思いますが、行きたいお寺、行けなくてもお寺に住職がいるだけで安心と言われるくらいではなけれはならないと思います。
南無阿弥陀仏